教育大新卒。ITベンチャーを選んだ理由。
私がなぜ、教員養成の大学を卒業後、民間への入社、それもITベンチャー、新規営業を選んだか。
就活当時の軸は、下記3つでした。
でも究極は、決めただけです。
あれこれ自分が納得いくまで悩んで考えたなら、あとは進んでみるしかない。
選んだ道を正解にする。ただそれだけ。
教員 or 民間 という二者択一であったわけではなく、
就職活動をする中で、さまざまな人や組織に出会い、
①教員(公立)の場合は、関わる人が選べない(教採合格後、配属される)というデメリット(が私には影響が大きかった)
②出会った組織・人の魅力(が私には影響が大きかった)
つまり、人的魅力が当時の私にとってはひとつのポイントでした。
(ベンチャー就活あるある。笑)
1. さまざまな業界業種に携われる(→社会を知る)
大前提は、子どものためになれる大人でありたいと思っていました。
であれば、
- (狭く深くよりも浅く広く)いろんなことを知っている(方が良いのでは)
- 世間一般マジョリティを知っている
(すべての子どもが先生になるわけじゃなく、むしろ大抵はサラリーマンになる) - これという業界の希望はなく、何かの手段を通じて多業界に携われれば
(当初は人材・教育を見ていましたが) - 下記2. 3. の理由からベンチャーを見る中で、ITベンチャーが多かったこと
- IT、webは今後必ず飛躍する業界であること
(当初は、ITには興味なかったけど)
(今後なくなることが考えられない。携わって絶対に損はないはず。)
(変化のスピードが速いから情報のキャッチアップ力も重要スキルになる。)
だと考えました。あくまでも、個人の見解です。
そもそも、教員志望の気持ちが一切なかったかというと、そうではありません。
自分が子どもの頃から、子どもが好きだったから。
私が小2,3の時に、習い事から帰ってくると、
同じマンションに住む幼稚園児たちが遊んでいて、
そこに混ざって一緒に遊んでいました。
未来の人財育成に携わりたいと、
「子どもの選択肢や可能性を広げる」をひたすらモットーと言っていました。
そのために、自分がどの場に身を置くのが良いのか。
就職活動のプレゼンの場でも、こんなことを話していました。
では、それ(自分の理想とする「未来の人財育成」)を実行していくためのアプローチ法は何があるのか。4つ考えています。
まず、ひとつめに、学校現場に直接入ることです。しかし、実習を経験して、変化を嫌う風潮、進まないデジタル化を感じ、中から変えていくことは難しいと感じました。
ふたつめに、外部から、学校現場に関係することです。具体的にいえば、小~高では、塾、教材製作、教員向けセミナー等があり、大学であれば就活、キャリア教育、資格取得支援、留学斡旋等があると思います。これらの中から、具体的に私がやりたいことにつながっていくのは、塾、教員向けセミナー、就活、キャリア教育なのかな~と考えています。
みっつめに、外部での経験を踏まえて、学校現場に入ることです。学校現場の課題は、「決まりきったやり方にとらわれず変化を察知して改革していくこと」と「業務の効率化」と考えています。では、どうして変化を嫌うのかを外部で考えることは、外部の組織コンサル等で学べそうです。また、業務の効率化は、一般企業から公的な学校に取り入れられることがたくさんあると感じます。
そして、もうひとつは、外部での経験を生かして、独立し、「教員向けコンサルタント」をすることです。企業でも、教員向けのセミナーをしているようですが、そことの差別化として、教育大学出身であることから教員との広い人脈を活かして、教員にアプローチをかけることができます。教員に教育現場で使えるデジタルシステムを紹介して効率化を支え、企業の事業内容を共有することで、リアルな社会を伝えます。企業で働く一般社会人と学校で働く教師を結びつける場を設けることにより、互いに意見交換をすることもでき、一般社会人の子どもたちにも影響を与えられるという、父母たちの子どもたちへの投資にもなると考えます。
教育へのアプローチ法は多岐にわたるため、現在も模索中です。今は「教育について熱い思いを持った人」と共に取り組んでいきたいと考えています。
ああ、懐かしい。我ながらよく頑張ってる。
プレゼンを聞いてくださった社会人の先輩方からは、
「いつ、子どもたちに直接かかわるかは決めてるの?
その選択のタイミングだけ考え続けたほうがいいね」
とエンドを決めろとのアドバイスを多くもらった覚えがあります。
「~~になったら、現場へ」、という~~の状態が、
期限や数字など定量的なものが置けておらず定性的なために、
ふわっとしている印象が残ったのだと思います。ご指摘の通りです。
結局、今振り返ってみれば、自分の心の変化で転職をすることになったのですが。
2. 既存サービスを軸に新規事業を作っていくフェーズ(→会社を知る)
・「事業」ってどう生まれるのか
が知りたかったから。
もちろん、既存事業を大きくすることも、
はたまた、主要事業を難なく現状維持することももちろん大切です。
ただ、利益を追求する株式会社であれば、
必ずや新たな事業創出のタイミングがあって当たり前。
であれば、そのフローを見てみたい、知りたいと思いました。
就活したのは2013,2014年あたり。
webが始まったばかりなんて時ではありません。
IT企業なんて、大企業からメガベンチャー、スタートアップまでさまざまありますが、
大きければ大きいほど、新規事業が生まれ育っていく過程を間近に見るのは難しい(と思っていました)。
入社当時設立10年目のベンチャーに入ったのはそれが理由です。
3. チーム感がある ※100人規模 (→組織づくりを知る)
・何事も組織・チームがあってプロジェクトは動いていく
・中学高校の部活のような達成感を感じたい
「うちの会社は、チーム感があります!」どこの人事も口をそろえて言う言葉。
どうやってチーム感って判断したの?よく聞かれることです。
・人事マネージャー面接のときに、「チーム内で役職関係なくフラットに話す場がある」(今では普通な360度評価ってやつです)という話がとても率直に伝わってきた
・幼馴染ふたりが起業 (→これは一番の差別化ポイント)
私個人の意見です。
また、当時のベンチャー界隈では、「イケメン人事」ともてはやされていた
私のリクルーターとして親身に寄り添ってくれた人事に、
「教員の道もまだ…」
と相談した時に言われたこともとても印象的でした。
「教育や人を導くことって、学校の中だけじゃないよ。
学校は、教師が生徒を導く。
でも、その目標や導く先は、各個人それぞれ。
会社は、マネジャー・リーダーがメンバーを導く。
これってチームなんだよね。
チームで同じ目標を持って、それに向けて導く。
部活に近いんじゃない?」
「教員」という職種や役割ではなくて、
教員が「与える影響」、教員として私が「ありたい姿」を、
会社の中に当てはめて、同じ影響やありたい姿がある、と唱える。
つまり、
教員(学校)=人を導く=リーダー(会社)。
素敵なロジックです。
若造だった当時の私には、とっても響きました。
このあたりは、本当に感覚の問題なので、言葉では表しづらいです。
自社ビルで、出勤時も退勤時もぞろぞろと社員の方が出入りする場面が見られますが、
あの状態は望んでいませんでした。
「この自社ビルで何千人と働いている大企業の一員なんだ」
というステータスは生れるかもしれません。
でも私にとっては、それ以上に、
「この人たちと働いているんだ」
という、私のチームは誰で、どんな仕事をしているから、この会社が成り立っているのか、
それを物理的に感じられる環境がよかった。
小中学校の陸上部で大好きだったリレー…。
高校の女子サッカー部のしびれる試合…。
ヤマハのエレクトーンアンサンブルもそう…。
仲間と汗水たらして努力した結果って、感動ものだった。
涙流して、悔しんだり、喜んだり。
200人いるともう多くて、
フラットなワンフロアに全員がいる、100人規模のチームであることも
一つの要素でした。
※進路選択については下記にまとめています。
(全体像)
(記事カテゴリー「進路選択」)