悩みもがいた半年の末、たどり着いた偶然のような必然の出会い。

「2021年9月には、地方で就農!」と宣言していた3月から、また3か月。

紆余曲折を経て、次の道が決まりました。

来月8月から、DXスタートアップ × 人事 × 海外…!

 

新型コロナウイルスが与えてくれた「自分と向き合う時間」

2020年3月。新型コロナウイルスの出現により、人との距離を取ることを強いられた。

であれば、私も「積極的に」人との距離を取ろうと決めたあの日。

そこからの気づきが大きかったのだと思う。

 

当初は、これまで対面が当たり前だったところに、オンラインを無理やり適応させて、なんとかできることをやってみようと走り出した。 

ちょうど4月に新たな環境、特に、大学受験を終えて、入学間近という新大学1年生たちの知り合いが多くいる中、

友達ができるか心配です…! 

留学行こうと思ってたのにこのままじゃ行けない…!

そんな叫びを聞く中で、

「進学する大学の大学生たちと話せるオンラインの場作るよ!」

「海外にいる友達と話せるオンラインの場作るよ!」

なんて動こうとしようとしていたところ。

 

私の手が止まった。

 

はて、これは誰のためなのだろう? 

確かに、オンラインの場を作ることはできる。

けれど、それを彼らは求めているか?

「大学生たちに出会いたいです!」「海外の人と話したいです!」

と明確に求められているわけではない。

心配ですー!行きたかったのにー! っていう悲しみはもちろん受け止める。共感する。

けれど。

その先のアクションには、もっと多様な選択肢が既にあるのでは?

  • 私が勝手に、オンラインの場を創ろうとしているだけでは?自己満?
  • 本当に求められている?
  • どれくらいの人がそれを求めている?
  • 自分がその場を創ることで、どんな満足がある?

 

世の中、やったほうがいいこと、あったほうがいいことは無限にある。

確かに私が少し何か動くことで、助かる人がいるとは思う。

 

けれど。

今、私がそれをすべきなのか?

そう思ったら、そのまま続行!とはいかなくなった。

 

  • とにかく、人のためになること
  • 自分が必要だと思うこと

に対して、そのまま動くことをやめようと思った。

 

ベクトルを他人に向けず、自分に向けてみよう、そう思った。

 

▼起こった変化

毎日の出勤

 →リモートワーク(往復通勤時間が空く)


対面でのイベント(仕事に限らず)

 →オンラインイベント(拘束時間変わらず)


勤務後の飲み会

 →なし(夜の時間が空く)

 

土日の少年サッカーチームでのコーチ(練習自体ができない)

 →なし(土日が割と空く)


夏に企画運営していた出身高校でのサマースクール(中止になった)

 →なし(隙間時間が空く)

 

▼生まれた時間

平日の往復通勤時間(1.5h/日)

平日夜(4h/日)

土日(4h/日)

… ざっくり、総じて、35.5h/週 に空きが出たことになる。

 

▼やったこと

朝の筋トレ

ドラマを見る

食に気を遣う(デトックスファスティング、野菜中心など)

引越し

断捨離(引越しに伴い)

サックス🎷購入

…ご覧いただいた通り、計画的に、先見性をもって、コロナ禍を過ごせたかというとそうではない

(やっと先日契約した、歯の矯正と、全身医療脱毛早く契約したかったと思ってる)。

 

けど、衣食住、生活を大切にできたことは間違いない。

 

自分の身体を動かして自分をつくる第一次産業「農業」に目が向く。

前の記事でも書いた通り。

人に会わず、自分の生活を大切にした日々。

食に気を遣う日々。

テレワークの中、筋トレをする日々。

 

自分の身体を動かして、自分の血や肉となる食物を作る農業って、人間の根幹ジャン。

 

そう思った。2020年末。

意気込んで、「2021年9月には、地方で就農するぞ!」と、

農業フェアに参加してみたり、

実際に2021年2月には北海道に行って農業体験をしたり、

一次産業に特化した求人サイトに登録して面接受けてみたり…。

詳しくはこちらで☟

 

iharamisora.hatenadiary.com

 

1,2,3,4月までは、地方就農の一択でした…。

ところが!!!!!

まさかのどんでん返しがありました。

 

母からの猛烈な大反対。

 

実家名古屋に帰省したGWにて。

 

「北海道よかったよ~

農業の成果主義、自然な協働、いいよね~

地方で農業やるわ~

現職も夏には辞める~」

 

なんてポロリ発言。

 

すると、ひたすら黙ってスマホをいじり続ける母。

農業界隈のさまざまな情報を調べていたそうで。

(何事も、頭ごなしに否定するわけではなく、現実・実情を調べた上で判断したいというしっかり、きちんと、ちゃんとしたい母なのです)

 

最大の論点は、

「決意・覚悟があって、前向き・ポジティブな、未来志向な選択なのかどうか」。

 

細かくは、

①どこで何をやるか明確なのか(当時は、求人情報も何もない、口約束しかなかった)

②農業をやっていけるか(動物も虫もキライな私。。。)

③生活最低限のお金が稼げるか(確かに低所得にはなる)

 

考えが甘いことを叱られて、

まったく向き合って話すことができず、

泣きじゃくり、

泣きわめき、

とにもかくにも、早く帰りたかった。 

 

「地方で就農するんだ!」と意気込んでいた私は、意気消沈。

帰らなければよかったと、激萎えして東京に戻った私。

 

いつまでに親に事前に相談しなきゃいけないんだっけ? と反抗しつつも、

確かに、

決意覚悟が決まっているのか、

生きていけるのか、

と問われると、自信をもって確信をもって突き進む状態ではまだなかった。

熱しやすく冷めやすい私の、短期的な、ないものねだりなのかもしれない。

 

 

とはいえ、農業の魅力を感じていることも完全に否定できるわけではないので、

引き続き、農業特化の求人応募を続け、

それに並行して、民間企業への転職活動も改めて続けることにした。

 

何か・誰かのためになることを、一緒にやりたいと思えるチームでやりたい

最終的には、偶然とも必然ともいえる、頼れるエージェントさんとの出会いがあって、

ピンポイントで紹介してもらった会社に決まった。

わずか10日程度で、

エージェントさんとのお話、会社の人事さんとの面談面接を経て、

あれよあれよという間に内定通知。

導かれている、そんな感覚があった。

 

 

コロナにより、

自分のしていることが、

どんな価値をもっているのか、その価値提供先は何なのか

が見えづらくなったこと。

 

コロナによるテレワークも後押しし、

誰とやっているのか、チームなのか

が感じられなくなったこと。

 

「価値提供先」「チーム」、この2つが、今現状における不安、不満なのだろうと気づいた。

 

けれど。

どこでやりたいのか(業界・事業)

なにをやりたいのか(職種)

と言われると、何も見えない。

 

 

前職の先輩から誘われたり、教育業界からのお声かけがあったり、

現職をもう少し続けてみるのもいいよと提案してもらったり、、、

ありがたいお話ではあるものの、どうもピンと来なかった。

 

次を決めずに会社を辞めて1年近く自由時間を過ごした知り合いに相談したり、

キャリア教育に邁進する教授に相談したり、

同じように農業に興味を持って、農福連携を検討する友達に相談したり、

それこそ、脱サラして夫婦で独立就農した先輩に相談したり、、、

いろんな人に相談させてもらった。

たくさん共感してもらったり、少し先行く経験を聞かせてもらったり、

とてもとても有意義なお話、メッセージがたくさんあった。

 

 

実は、GW終えて東京に戻ってきてすぐに、農業法人からの内定をいただいていたが、

オンライン面談一度きりで、さすがに一度も現地を訪れないままにも決められない。

農業法人一択で決められない。なんとか他の選択肢も作らなきゃ。

 

最悪、積極的ニートで完全に自由になってみるのもいいか…なんて思っていた矢先。

 

ビズリーチ経由でメッセージもらっていた、

実は少し気になりつつも、返信をしていなかったエージェントさん。

 

転職エージェントは過去の経験からあまりいいイメージがなくて、返信していなかったけど、

な~んとなく、この人には返信をしたほうが良さそう…な感覚が不思議とあって、

返信をしてみた。

 

そのインスピレーションがあって、お話したことは、

これまでの私のこと。

新卒で選んだ会社、1回目の転職、今感じていること…。

率直に素直に。

マイノリティでありたい(になりがちな)こと、期待に応えたいと思うこと、根底は真面目なこと…。

 

小一時間で要素を見抜いてくださり、1社紹介してくださった。

 

エージェントさんと、その紹介された会社の人事さんも、昔一緒に仕事をした仲であることもあり、

人を見る目は近しいと。だいたいずれることはないと。

そんな関係性、絆にも助けられ、ぽんぽーんと採用が決まった。

 

確かに、cultureには、私が大事にしたいことがまざまざと明文化されていてとても共感できたし、

社員さんたちのインタビューを読んでも頷ける経験が多く、

事業としても、これは、このwith/afterコロナだからこそニーズが高まるであろうこれからの事業だ!今だからこそだ!とも思えた。

 

また、何よりも、嬉しかったことは、

未経験の職種も提案してくださったこと。

他の会社では、これまでのスキル経験でしか語られず、求められなかった一方で、

この会社では何よりもカルチャーフィット(企業文化・社風に合っているか)を大事にしていて、

フラットに私を見てくださったうえで、営業・マーケ・人事の3ポジションが可能性あるのではと提案してくださった。

しかも、「絶対できるよ」「絶対大丈夫」と、強い確信の言葉と共に背中を押してくださった。

 

ここも、職種にこだわりのない私にとっては、とても嬉しい・ありがたいことで、

そんな機会を提供してくださるからには、やってやろう!という気持ちにもなれた。

 

 

最終的には、この会社か、農業か、現職継続か、積極的ニートか…の4択だったが、

業界・職種・給与待遇・魅力・懸念、諸々を書き出して並べてみたら、

この会社がダントツだった。

積極的ニートになったとしても、何かを見つけられる自信もない。

この会社で働く機会を失ってまで、得たいものはない。

そう思えたとき、覚悟を決めることができた。

 

人とのコミュニケーションを通じて。動きながら感じながら動く。

これまで自分が関わってきたことが、

すべて「コミュニケーション」に集約できると感じた。

「教育」「留学」「営業」「コミュニティマネージャー」

 

無駄になることなんて何もない。

振り返ればすべて繋がっている。

 

立ち止まって考えることも必要。

だけど、完全に立ち止まるのではなく、動き続ける。

 

動き続けた中で見つけた道。

選んだ道を正解にする。ただそれだけ。

 

 

VUCAと言われるこの時代。

この先も何が起こるかわからないけれど、

その時その時の自分の気持ちを大切に、素直に感じ取って、

変化することを恐れずに、さまざまな波に乗っていきたい、そんな気持ち。